チャンピックスを称するバレニクリンは禁煙に有用

世の中全体が禁煙に向けて動きつつあります。
確かに、タバコを吸うことで重大な健康被害がもたらされますし、タバコの火の不始末による火災も多く発生しています。
また、美容を気にする女性にとっては、肌にくすみを与えたり、歯を黒くする喫煙は大敵というしかありません。
毎年、5月31日は世界禁煙デーとされています。
世界禁煙デーとは、WHOが制定した禁煙を推進するための記念日なのです。
WHOの調査では、世界で毎年300万人が喫煙が原因と見られる疾病で亡くなっていて、現状で推移すれば、2030年代初頭には喫煙による死亡者が年間1,000万人にも達するとシミュレーションをしています。
世界禁煙デーを制定し、禁煙を意欲的に訴えているのは、そういった経緯があるからにほかなりません。
そこで、禁煙治療にも力が入ってきました。
成分名がバレニクリン、日本での商品名はチャンピックスとして世に出ている禁煙治療薬は大変に好評です。
チャンピックスは、日本では初の飲む禁煙補助薬です。
従来のニコチンパッチやニコチンガムとは大きく異なって、ニコチンを含んでいません。
ですから、禁煙に成功しても、ニコチンガムがやめられないという事例でも、バレニクリンなら有効に作用します。
治療の仕方も、いきなり禁煙を始めるのではなく、最初に飲み始める1週間の間に服用量をだんだん増やしながら、様子を見て喫煙本数を減らしていくといった手法なのです。
チャンピックスの大きな特徴は、ニコチン受容体を軽く刺激することによって、ごくわずかのドーパミンを放出させ、そのことで、禁煙に伴うイライラ感や倦怠感を緩和するのです。
また、ニコチンがニコチン受容体へ結合するのを阻害し、ニコチンによるドーパミン放出を抑制しますので、タバコを吸って美味を感じる満足感が得られにくくなる、というのがバレニクリンの特徴です。